✤椿油の滲み出し実験!✤


木櫛を使うと美髪になる

そう言われる理由の一つに、併用する椿油の効果が挙げられます。


あらかじめ椿油を染み込ませておいた櫛で髪を梳かせば、櫛から滲み出る椿油で髪の毛の艶出しになるわけです。


…と、言う事は…椿油がちゃんと滲み出るようになるには『どれくらいの時間、油につければよいか』を調べれば、最適な木櫛の使い方がわかるのではないでしょうか。


そこで、単純簡単な実験を行ってみます。



🧫実験方法

今回は全てつげ櫛で用意しました。
今回は全てつげ櫛で用意しました。

①バラバラの時間毎に椿油につけた櫛を4パターン用意します。その後は、普段のお手入れ方法を想定し、それぞれ1日自然乾燥させます。


②乾燥させたら、至って普通のわら半紙で櫛に密着するように包みこみます。


③包んだまま1日放置後、紙にどれだけ椿油が滲み出たか目測します。



📈経過レポート

〈D.1週間漬け〉
〈D.1週間漬け〉

⬆櫛の形に沿って、主に「棟」と「歯先」の部分から滲み出ました!


〈C.1日漬け〉
〈C.1日漬け〉
⬆歯先全体から満遍なくたっぷり放出しています!

〈B.1時間漬け〉
〈B.1時間漬け〉

⬆赤枠で囲まなくてもわかるくらいバシバシに滲みました!棟からも歯からもドバドバです。


〈A.塗るだけ〉
〈A.塗るだけ〉
⬆ただ表面に塗っただけなのに、漬けた時と変わらずしっかり滲んでいます!

📝結論と考察

結果、A〜D全てのパターンで椿油が滲み出ました。

(滲み出る量に0.☓☓☓☓ccの違いはあるかもしれないが)


つまり…

《椿油は“塗る”だけで、櫛は十分に吸収し放出する》


という事です。


殆どの櫛屋さんが“漬ける”事に言及せず“拭く/塗る”を推奨しているのに納得の結果でした。


ですから皆様はお手入れの際、「絶対に漬けなきゃ」と考える必要はありません。

『お手入れは椿油等を櫛に塗るだけ』でも良いのです(初漬けはこれに限らない)。